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EIP-4844とは?イーサリアムのプロト・ダンクシャーディングを徹底解説|Binance

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Binance 情報チーム
· 2026-08-31 · 読む 4965

EIP-4844とは何か

EIP-4844は、イーサリアムのスケーラビリティ向上を目的とした提案で、「プロト・ダンクシャーディング(Proto-Danksharding)」とも呼ばれます。この名前は、このアイデアを提案した2人の研究者、ProtolambdaとDankrad Feistに由来しています。EIP-4844は、2024年3月に実施された「カンクン・デネブ(Dencun)」ネットワークアップグレードでメインネットに導入され、イーサリアムのレイヤー2(L2)ソリューションの取引コストを大幅に削減しました。

データブロブとは

EIP-4844の核心は、「ブロブ(blob)」と呼ばれる一時的なデータ保存領域の導入です。従来、L2ロールアップはトランザクションデータをイーサリアムのCALLDATAに投稿していましたが、これはすべてのノードが処理し、オンチェーンに永久に保存されるため非常に高コストでした。EIP-4844では、ロールアップが短期間だけ必要なデータをブロックに添付できる「データブロブ」を導入。ブロブ内のデータはEVMからアクセスできず、約18日間(4096エポック)経過後に自動的に削除されます。

L2取引手数料への影響

この仕組みにより、ロールアップはデータをはるかに安価にイーサリアムに投稿できるようになりました。実際、主要なL2ネットワークでは、レイヤー1(L1)のCALLDATAを使用していた時代と比較して、取引手数料が90%以上低下したと報告されています。ブロブには独立したガス手数料市場が設けられており、メインネットの実行層のガス市場とは分離されています。これにより、L2ユーザーのコスト負担は劇的に軽減されました。

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KZGコミットメントによるデータ検証

ブロブのデータ検証には「KZGコミットメント」と呼ばれる暗号技術が使用されます。これはKate-Zaverucha-Goldbergという3人の研究者の頭文字に由来します。ロールアップはデータに多項式関数を当てはめてコミットメントを生成し、これをオンチェーンに投稿します。プルーバー(検証者)は同じ多項式を適用してデータの整合性を確認できます。この検証を安全にするため、14万人以上が参加した「KZGセレモニー」が実施され、ランダムな秘密の乱数が共同生成されました。

EIP-4844の今後の展望

EIP-4844は完全なダンクシャーディングへの第一歩です。現在、1ブロックあたり最大6つのブロブを処理できますが、完全なダンクシャーディングでは64のブロブに拡張される予定です。また、プロポーザー・ビルダー分離(PBS)やデータ可用性サンプリングなどの技術も組み合わせ、イーサリアムは毎秒10万トランザクション以上の処理能力を目指しています。EIP-4844は、イーサリアムエコシステムのスケーラビリティ革命の起点として、暗号資産市場全体に大きな影響を与えています。

読者Q&A 読者のよくある質問

EIP-4844とは何ですか?

EIP-4844は、イーサリアムのスケーラビリティを向上させるための提案で、「プロト・ダンクシャーディング」とも呼ばれます。2024年3月のDencunアップグレードで導入され、L2ロールアップのデータ保存コストを大幅に削減しました。

EIP-4844の「ブロブ」とは何ですか?

ブロブ(blob)は、EIP-4844で導入された一時的なデータ保存領域です。L2ロールアップがトランザクションデータを格納するために使用し、約18日間(4096エポック)経過後に自動的に削除されます。従来のCALLDATAと異なり、永久保存されないためコストが大幅に低くなります。

EIP-4844はL2の取引手数料にどのような影響を与えましたか?

EIP-4844の導入により、主要なL2ネットワークの取引手数料は90%以上削減されました。ブロブには独立したガス市場が設けられ、メインネットの実行層とは分離されているため、L2ユーザーはより安価かつ予測可能なコストで取引できます。

KZGコミットメントとは何ですか?

KZGはKate-Zaverucha-Goldbergの頭文字で、ブロブ内のデータを検証するための暗号技術です。ロールアップが多項式関数でデータをコミットし、プルーバーが同じ関数で検証します。KZGセレモニーでは14万人以上が参加し、安全な乱数が生成されました。

プロト・ダンクシャーディングとダンクシャーディングの違いは何ですか?

プロト・ダンクシャーディング(EIP-4844)はダンクシャーディングへの第一歩です。現在は1ブロックあたり最大6つのブロブを処理できますが、完全なダンクシャーディングでは64のブロブに拡張され、毎秒10万トランザクション以上の処理を目指します。

EIP-4844はいつ実装されましたか?

EIP-4844は2024年3月13日に実施されたカンクン・デネブ(Dencun)ネットワークアップグレードでメインネットに導入されました。それ以前はすべてのテストネットで実装・検証が完了していました。

EIP-4844でブロブはどのように検証されますか?

ブロブの検証にはKZGコミットメントが使用されます。ロールアップはデータに多項式関数を当てはめてコミットメントを生成しオンチェーンに投稿します。検証者は同じ多項式を適用し、特定のポイントでの評価結果が一致するかどうかでデータの整合性を確認します。

EIP-4844はイーサリアム価格に影響しますか?

EIP-4844は直接的にETH価格を左右するものではありませんが、エコシステムのスケーラビリティ向上により、L2の利用拡大やネットワーク全体の活性化を通じて長期的に影響を与える可能性があります。投資判断は自己責任で行ってください。